ヴィックスヴェポラップ。 | 知らんがな。

ヴィックスヴェポラップ。

ぬるだけでかぜによるせき・鼻づまりをしずめ、
呼吸を楽にするユニークなぬる・吸うかぜ薬。

これを、ちっちゃいころ
風邪をひくたびに、おふくろにぬられていた。

ぼくは、クリームなどの
ベタベタするものが、ちっちゃいころからすごく嫌いだった。

なんか、気持ち悪い。

ヴェポラップも最近使ってないからわからないが
今のは、べたつかなかったりするのだろう。

昔のも適量をぬれば、そんなに気にならなかったのかもしれない。

しかし、うちのおふくろは
『うちのスイーツ』でも書いたが
なんでも『多め』が好きである。

大は小を兼ねる。が好きな女性(ひと)だ。

だから、ヴェポラップも
べっとりぬられた。

鼻の下と、胸のところに
あほほどぬられる。

今でもあの感覚を忘れられない。

おふくろの、ぬくい(関西弁であったかいの意味)手で
メンソールをべっとりぬられる。

あの、『あつい』のと『スーッとする』のの
まざったミスマッチ感覚がたまらなく
気持ち悪かった。

僕は、すごくいやで
おふくろに『ヴェポラップ』はやだ。と
いつも訴えていた。

でも、おふくろは
「鼻がスーッとするから、我慢しなさい。」の
一点張りである。

でも、幼稚園も年中さんぐらいになると
断固として、ぬらせないようにしていた。

しかし、おふくろの方が上である。

寝てる間にぬられるのである。

夢の中で、パジャマのボタンをとられる夢を見たと
思ったら、次の瞬間
あの感覚が襲ってくるのである。

『ぬくい』のと、『スー』とするの。

気持ち悪くて、目をさますと
パジャマは、はだけ、胸と鼻の下は
べとべとしている。

やられた。

僕は、あわてて文句を言う。

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でも、記憶では
ヴェポラップをぬられた次の日には
鼻ずまりが治ってたような気がする。

僕も、子供ができて風邪をひいたら
ヴェポラップをぬってやろう。

べとべとに。